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【たろの教習所物語4】打ちのめされる感情を散歩で整える。

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(こちらから順番にどうぞ↓)

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たろが初めて実技教習を受けていた時間、私はちょうど髪染めの予約していて、日用品の買い物なんかもあり外出していた。

そろそろ教習が終わって帰ってくるころかなと、たろの様子を気にしながら家に帰ると、たろは居なかった。

たろは居ないが、たろが教習所に持って行ったリュックサックは玄関に置いてあった。

あれ、どこに行ったんだろ?

『死ぬ』か『教習所に通う』か、その2択の覚悟で飛び込んだ教習所。

その実技教習であまりにも出来ない自分に絶望してしまい、もしかしたら…

そんな最悪の想像が、一瞬頭の中に浮かんでしまった。

たろに電話をかけたらいい話しなんだろうけど、でも何だかそれは違うような気がする。

最悪な想像もする反面、今の状況を静かに感じてる自分もいた。

これまでのたろは刺激に反応すると、激しい癇癪や自分を痛めつける行為、外出拒否や強迫観念から起こるこだわり行為と、分かりやすく表に出してきていたが、

たろは心理学と出会い、自分の内側にあるものと対話したり整理したりの扱いが出来るようになってから、刺激に対しての反応が表に出なくなってきた。

それにたろだって、ひとりで居たい時、ひとりにして欲しい時だってある。

きっとお腹が空いてるだろうから、ご飯の支度をして待つことにしよう。

急いで夕飯の準備に取りかかり、台所で忙しく動いていると、スマホからメールの着信音が鳴った。

たろからだった。

たろは無事だった。

ひとまずホッとした。

ホッとしたけど、たろが帰ってきたらどんな話しを聞くことになるか、ちょっと覚悟しておいた方がいいかもと私は思った。

そしてたろが帰ってきた。

私はたろの表情や雰囲気で、色々あったことを察知した。

「腹減ったー」

ガツガツとすごい勢いでご飯を食べるたろ。

「ホンマに障がい者丸出しやで〜何回怒られたか。とにかく指示が分からん。みんなあんな簡単な説明だけで動けてるのがすごいわ。8回も転んでるの俺だけやしな。普通の人ってホンマにすごいで〜

でもな、どんなに怒られても、全然できひんでも、そんな事であきらめる覚悟で俺は行ってない。

正直こんな辛さよりも、鬱の時の息もできんぐらい苦しかったあの辛さの方が地獄やで。それに比べたら全然マシ」

ひとしきり話し切った後、たろは今日の実技教習であったことを色々話してくれた。

その後もたろの実技教習は、出される課題がクリアできず、補習授業が増えていき、毎回絶望して帰って来ていたが、

リュックサックを置いた後、ウォークマンをポケットに入れ、ひとりで散歩に出かけるのがルーティンになった。

(今までとは全く違うエネルギーの使い方を経験しているたろ)

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(我が家の物語です。ぜひ読んで下さいね😊)

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